電池をテスターで電圧測定するとプラスとマイナスが逆に表示されますがなぜですか? PZ18149
アルカリ?マンガン乾電池
電池の放電末期に放電バランスがくずれたために「転極現象」が起きたと考えられます。
転極現象とは、2個以上の電池を直列に接続して放電末期まで使った場合にまれに起こる現象で、機器の使用限界点をこえてさらに電池容量を引き出すと電池容量の微妙なバラツキで電池容量の少ない方の電池から急激に電池容量が引き出されます。そのため、内部の電極材料が過剰に減少し電圧バランスがくずれ、プラスとマイナスが逆になる現象です。「転極現象」は放電末期の電池で発生する現象で、電池として異常な現象ではありません。
下図の電池Aと電池B(電池容量がAと比較して少ない)を2個直列で使った場合に、ある一定時間使用後、電池Bの電気容量がゼロになっても電池Aにはまだ電気容量が残っています。この場合電池Aから電池Bに対して強制的に電流を流すことになるため、電池Bは0ボルト以下(マイナス電圧)となり転極状態を示すことになります。 電池を入れっぱなしの場合、または新旧の電池を誤って同時に使った場合、異種の電池を混用した場合などで発生することがあります。なお、転極した電池は使えません。(大変液漏れが発生しやすい状態であり、早期に機器から取り出して処理してください。)
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